こどもの日とこどもの歯
5月5日は「こどもの日」、でも“歯”とも関係あるって知ってましたか?
こどもの日といえば、こいのぼりや兜、柏餅が思い浮かびますよね。
でも実は昔の日本では、「子どもの成長=歯の生え替わり」がとても重要な通過儀礼とされていたことをご存じですか?
乳歯が抜ける時期は、だいたい6歳ごろから。
まさに、「子どもから小学生へ」と成長していくこの時期、歯の生え替わりは“身体が大人になっていく合図”として、昔から家族の注目を集めていたそうです。
特に昔は、「抜けた歯を屋根に投げる」「軒下に投げる」などの風習が全国各地にありました。
上の歯が抜けたら床下へ → 「下へまっすぐ伸びますように」
下の歯が抜けたら屋根の上へ → 「上へまっすぐ伸びますように」
こうした風習は、永久歯がきれいにまっすぐ生えてほしいという願いの表れなんです。
最近では、抜けた乳歯を可愛いケースに入れて保管する「乳歯ケース」も人気ですよね。
「乳歯はどうせ抜けるから、虫歯になっても大丈夫」なんて思っていませんか?
実は乳歯には、
正しく噛んで成長を助ける
永久歯のガイドになる
発音や顔立ちに関わる
…といった、大切な役割がたくさんあります。
■ この時期におすすめの歯科ケア
✅ 仕上げ磨きは小学校低学年までが目安
✅ 定期検診で「生え替わりのチェック」も忘れずに
✅ 乳歯の虫歯は、永久歯に影響することも
こどもの日を機に、ぜひ親子で「お口の成長」を話題にしてみてください。
屋根に歯を投げたこと、乳歯ケースを作ったこと、痛くて泣いた思い出…
「歯」には、その時しかない家族の記憶が詰まっています。
この5月、お子さんの歯を見て「成長したなあ」と実感できる、そんな機会になれば嬉しいです。