• 衛生士ブログ
  • 2025.6.4

歯科矯正の種類

歯科矯正(歯列矯正)とは

矯正歯科治療(歯列矯正)は、歯並びが悪いことで起こる悩みやトラブルを解決することを目的としています。

歯並びや咬み合わせが悪いことを歯科用語で「不正咬合(ふせいこうごう)」といい、例えばこんな影響があります。

  • 歯並びが気になり、笑顔や人との会話に自信を持てない
  • 発音が不明瞭になる
  • 食べ物がうまく噛めない
  • 口が自然に閉じず、口呼吸になり口臭等の原因に
  • うまく歯を磨けず、虫歯や歯周病の原因に

歯並びが美しく整うことで、結果的に顔の形や見た目の印象に良い効果を得ることが期待できます。

矯正の種類

今回は代表的な治療法を見ていきましょう。

ワイヤー矯正

歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる矯正装置を取り付け、ワイヤーを通し、動かしたい方向に適切な力をかけることで歯を移動させます。

メリット

  • 適応範囲が広く、さまざまな症例(歯並び)の治療ができる
  • 取り外し不要

デメリット

  • ワイヤーや矯正装置が目立ちやすい
  • 装着による強い痛みが起こったり、金属で口腔内を傷つけたりすることがある
  • 矯正装置が外れるのを防ぐため、硬い食べ物、ねばりの強い食べ物などが制限される場合がある

ワイヤー矯正の「審美ブラケット」とは?

「審美ブラケット」とは、ワイヤー矯正のブラケットがプラスチックやセラミック、ジルコニア等で作られたもの。金属でできている「メタルブラケット」に比べ、透明や白色で目立ちにくいことがメリットです。

マウスピース矯正

ブラケットやワイヤーは使わず、透明のマウスピースを矯正装置として使用します。

治療段階に合わせて新しいマウスピースと交換していくことで歯を少しずつ動かし、希望の歯並びへと近づけていくのです。

メリット

  • 周囲の人がほぼ気づかないほど目立ちにくい
  • 着け外しができるため、食事の制限がなく歯磨きもしやすい
  • 歯ごとに適した力をかけられるため、ワイヤー矯正と比べて痛みを感じにくい
  • 金属で口腔内が傷つかない、金属アレルギーの心配がない

デメリット

  • 適応できる症例(歯並び)に限りがある
  • 装着時間を守らないと治療の効果が出ない
  • マウスピースの洗浄などの自己管理が必要

こんな矯正もあります!

ハーフリンガル矯正
上顎側に裏側矯正、下顎側にワイヤー矯正を施す矯正方法。
それぞれの目立ちやすさ、発音のしにくさ等のデメリットを減らす。
インプラント矯正歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正方法。歯茎の骨部分に小さなネジを埋め込み、これを軸として歯を動かし矯正する方法。
(※)ワイヤー矯正またはマウスピース矯正と併用する方法です。

気になる方はぜひお声掛けください!!✨️