毎日磨いてるのに歯石がついてしまうのは何故?
「毎日ちゃんと歯磨きしているのに、歯石がついていますねと言われた…」
そんな経験はありませんか?
患者さんからもよく
「ちゃんと磨いているのにどうして歯石がつくんですか?」
という質問をいただきます。
実は歯石は、誰でもできてしまうものなんです。
今回は「歯石ができる理由」と「歯石を放置するとどうなるのか」についてご紹介します。
歯石は突然できるわけではありません。
まず最初にできるのが「歯垢(プラーク)」です。
歯垢とは、食べかすではなく細菌のかたまりです。
お口の中にはたくさんの細菌がいて、食べ物の糖分などを栄養にして増えていきます。
この細菌のかたまりが歯の表面にくっついたものが歯垢です。
歯垢はやわらかいので、歯ブラシでしっかり磨けば落とすことができます。
しかし、磨き残しがあると歯に残ったままになります。
歯垢が長時間お口の中に残ると、唾液の中に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルと結びつきます。
すると、歯垢がだんだん硬くなり、石のように固まってしまいます。
これが「歯石」です。
歯石になるまでの時間は個人差がありますが、早いと2〜3日ほどで歯石になり始めるとも言われています。
一度歯石になると、とても硬くなるため、歯ブラシでは取ることができません。
そのため歯科医院で専用の器具を使って取り除く必要があります。

「歯石がついても特に痛くないし、大丈夫なのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、歯石は歯周病の原因になることがあります。
歯石の表面はザラザラしているため、細菌がとても付きやすい状態になります。
すると、その周りにさらに歯垢が溜まりやすくなり、細菌がどんどん増えていきます。
この細菌が歯ぐきに炎症を起こし、歯ぐきの腫れ・出血・歯周病の進行につながる可能性があります。
そのため、歯石はできるだけ早めに取り除くことが大切です。
実は、どんなに丁寧に歯磨きをしている人でも、歯石を100%防ぐのは難しいと言われています。
理由は、歯並びや唾液の性質、磨きにくい場所など、さまざまな要因が関係しているからです。
特に歯石がつきやすい場所として
・下の前歯の裏側
・奥歯の外側
・歯と歯ぐきの境目
などがあります。
こうした場所は歯ブラシが当たりにくく、歯石がつきやすい部分です。
歯石は自分では取ることができないため、歯科医院でのクリーニングがとても重要です。
歯科医院では専用の器具を使って歯石を取り除き、歯の表面をきれいにしていきます。
また、歯石がつきやすい場所や、磨き残しが多い部分なども確認できるので、日頃の歯磨きの改善にもつながります。
お口の健康を守るためにも、3〜4ヶ月に一度の定期検診とクリーニングをおすすめしています。
毎日丁寧に歯磨きをしていても、歯石ができることは珍しくありません。
大切なのは、歯石をそのままにせず、定期的にケアしていくことです。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。