「ドライソケット」って?
こんにちは谷山歯科医院 受付です!みなさん親知らずを抜いたあと、
・最初は順調だったのに、数日後に急に痛みが強くなった
・ズキズキというより、奥の方がジンジン響く
・痛み止めがあまり効かない
という経験をされたことがありますか?このような症状がある場合、「ドライソケット(乾燥性歯槽炎)」の可能性があります。実は私自身もなったことがありますが、本当に独特な強い痛みでした。今回は、少し専門的な内容も交えながら分かりやすくご説明します。
■ ドライソケット(乾燥性歯槽炎)とは?
歯を抜いたあとの穴(抜歯窩)には、通常「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血の塊が形成されます。この血餅は、
・骨や神経を保護する
・傷の治癒を促進する
・細菌感染を防ぐ という重要な役割を担っています。しかし何らかの原因で血餅が脱落・溶解してしまうと、骨が露出した状態になります。これが「ドライソケット(乾燥性歯槽炎)」です。
発症率は抜歯全体の約2〜5%程度といわれていますが、下顎の親知らずではやや高くなる傾向があります。
■ なぜ強い痛みが出るの?
骨が露出すると、周囲の神経が刺激を受けやすくなります。そのため、
・拍動性というより持続的な鈍痛
・耳やこめかみに響く痛み
・口臭を伴うことがある といった症状が現れます。
通常の抜歯後疼痛は2〜3日をピークに軽減しますが、ドライソケットは抜歯後2〜5日目に悪化するのが特徴です。
■ リスク因子
ドライソケットを起こしやすい要因として、次のようなものがあります。
・強いうがい
・傷口を舌や指で触る
・喫煙(血流低下の影響)
・ストロー使用などの陰圧
・難抜歯(骨削除を伴う抜歯など)
・経口避妊薬の使用(女性にやや多いとされる)
特に喫煙は血流を低下させ治癒を妨げるため、抜歯後は控えることが重要です。
■ 治療方法
ドライソケットは自然治癒することもありますが、強い痛みが持続します。歯科医院では、
・抜歯窩の洗浄
・壊死組織の除去
・鎮痛・保護作用のある薬剤の填入
・必要に応じて鎮痛薬の処方 などを行います。適切な処置により、徐々に痛みは軽減していきます。
■ 予防のためにできること
抜歯当日〜数日は特に重要です。
✔ 強いうがいをしない(ブクブク強くしない)
✔ 傷口を触らない
✔ 喫煙・飲酒を控える
✔ 激しい運動を避ける
✔ 医師の指示を守る
「きれいにしよう」と思って何度もうがいをしてしまうのは逆効果です。
やさしく軽くゆすぐ程度で十分です。
■ まとめ
ドライソケットは、
・抜歯後数日してから痛みが悪化する
・骨が露出することで起こる炎症
・適切な処置で改善する という特徴があります。私も経験したからこそ、「あの痛みは本当につらい」と実感しています。ですが、早めに受診すればきちんと対応できます。
抜歯後に
「痛みが強くなってきた」
「いつもと違う感じがする」そのような場合は、我慢せずご相談ください。
谷山歯科医院では、抜歯後の経過観察も大切にしています。安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。