• 受付ブログ
  • 2026.2.11

「ドライソケット」って?

こんにちは谷山歯科医院 受付です!みなさん親知らずを抜いたあと、

・最初は順調だったのに、数日後に急に痛みが強くなった

・ズキズキというより、奥の方がジンジン響く

・痛み止めがあまり効かない

という経験をされたことがありますか?このような症状がある場合、「ドライソケット(乾燥性歯槽炎)」の可能性があります。実は私自身もなったことがありますが、本当に独特な強い痛みでした。今回は、少し専門的な内容も交えながら分かりやすくご説明します。

■ ドライソケット(乾燥性歯槽炎)とは?

歯を抜いたあとの穴(抜歯窩)には、通常「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血の塊が形成されます。この血餅は、

・骨や神経を保護する

・傷の治癒を促進する

・細菌感染を防ぐ     という重要な役割を担っています。しかし何らかの原因で血餅が脱落・溶解してしまうと、骨が露出した状態になります。これが「ドライソケット(乾燥性歯槽炎)」です。

発症率は抜歯全体の約2〜5%程度といわれていますが、下顎の親知らずではやや高くなる傾向があります。

■ なぜ強い痛みが出るの?

骨が露出すると、周囲の神経が刺激を受けやすくなります。そのため、

・拍動性というより持続的な鈍痛

・耳やこめかみに響く痛み

・口臭を伴うことがある   といった症状が現れます。

通常の抜歯後疼痛は2〜3日をピークに軽減しますが、ドライソケットは抜歯後2〜5日目に悪化するのが特徴です。

■ リスク因子

ドライソケットを起こしやすい要因として、次のようなものがあります。

・強いうがい

・傷口を舌や指で触る

・喫煙(血流低下の影響)

・ストロー使用などの陰圧

・難抜歯(骨削除を伴う抜歯など)

・経口避妊薬の使用(女性にやや多いとされる)

特に喫煙は血流を低下させ治癒を妨げるため、抜歯後は控えることが重要です。

■ 治療方法

ドライソケットは自然治癒することもありますが、強い痛みが持続します。歯科医院では、

・抜歯窩の洗浄

・壊死組織の除去

・鎮痛・保護作用のある薬剤の填入

・必要に応じて鎮痛薬の処方   などを行います。適切な処置により、徐々に痛みは軽減していきます。

■ 予防のためにできること

抜歯当日〜数日は特に重要です。

✔ 強いうがいをしない(ブクブク強くしない)

✔ 傷口を触らない

✔ 喫煙・飲酒を控える

✔ 激しい運動を避ける

✔ 医師の指示を守る

「きれいにしよう」と思って何度もうがいをしてしまうのは逆効果です。

やさしく軽くゆすぐ程度で十分です。

■ まとめ

ドライソケットは、

・抜歯後数日してから痛みが悪化する

・骨が露出することで起こる炎症

・適切な処置で改善する という特徴があります。私も経験したからこそ、「あの痛みは本当につらい」と実感しています。ですが、早めに受診すればきちんと対応できます。

抜歯後に

「痛みが強くなってきた」

「いつもと違う感じがする」そのような場合は、我慢せずご相談ください。

谷山歯科医院では、抜歯後の経過観察も大切にしています。安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。