• 受付ブログ
  • 2026.2.11

子どもの歯ぎしり対策

「気づくと歯をギュッと食いしばっている」「寝ているときに歯ぎしりのような音がする」「朝起きたときにあごが疲れていると言う」

最近、保護者の方からこのようなご相談をいただくことが増えています。

子どもの食いしばりは珍しいことではありません。ですが、強い力が長時間続くと歯やあごに負担がかかるため、正しく理解しておくことが大切です。

■ 子どもが食いしばる原因とは?

子どもの食いしばりには、いくつかの理由が考えられます。まず一つは「あごやかみ合わせの発達」です。乳歯列から永久歯へと生え変わる時期は、かみ合わせが不安定になりやすく、無意識に強くかむことで調整している場合があります。

次に「ストレス」。園や学校での人間関係、習い事、環境の変化など、子どもは思っている以上に頑張っています。言葉にできない緊張や不安が、無意識の食いしばりとして現れることもあります。

また、集中しているときのクセも原因のひとつです。ゲームや勉強、動画視聴中など、無意識にグッと力が入っていることがあります。

さらに最近は、姿勢の悪さや口呼吸も関係していると言われています。猫背やうつむき姿勢が続くと、あご周囲の筋肉に負担がかかりやすくなります。

■ 放っておいて大丈夫?

多くの場合、成長過程の一時的なものです。

痛みや大きなすり減りがなければ、まずは経過観察になります。ただし、次のような症状がある場合は注意が必要です。

・歯が大きくすり減っている

・歯が欠けている

・朝あごが痛いと言う

・頭痛や肩こりを訴える

・歯ぐきが腫れている

このような場合は、一度歯科医院でのチェックをおすすめします。

■ ご家庭でできる対策

① 強く注意しすぎない

「やめなさい」と叱ると、かえってストレスになることがあります。優しく声をかける程度で十分です。

② 日中の力みに気づかせる

「今お口リラックスできてるかな?」とさりげなく伝えてみましょう。

③ リラックス時間をつくる

寝る前はゲームやスマホを控え、ぬるめのお風呂や絵本などで心を落ち着かせましょう。

④ 姿勢を整える

机と椅子の高さを見直す、足がしっかり床につくようにすることも大切です。

⑤ よく噛んで食べる習慣

バランスよく噛むことで、あごの発達を助けます。

■ 歯科での治療について

基本は「定期的な経過観察」です。かみ合わせや歯の状態を確認し、成長に合わせて見守ります。歯のすり減りが強い場合は、詰め物で保護することがあります。

強い症状があり、永久歯が生えそろっている場合には、マウスピース(ナイトガード)を検討することもあります。ただし、小さなお子さまは成長途中のため、慎重に判断します。

大切なのは、必要以上に不安にならず、適切なタイミングで専門家に相談することです。

■ 一番大切なこと

子どもの食いしばりは、必ずしも「悪いこと」ではありません。成長の一環であることも多いのです。しかし、強い力が続くと歯やあごに負担がかかるのも事実です。

定期検診でチェックを受けながら、ご家庭ではリラックスできる環境を整える。それが何よりの対策になります。当院では、お子さま一人ひとりの成長に合わせてかみ合わせを確認し、必要に応じて対応しています。

「これって大丈夫かな?」と思ったときは、どんな小さなことでもご相談ください。

保護者の方の安心が、お子さまの安心につながります。