義歯の調整は何回も必要?
0入れ歯(義歯)を作られた患者さんから、受付でよくいただく質問があります。
「入れ歯って、こんなに何回も調整するものなんですか?」
「一度作ったら終わりじゃないんですか?」
初めて義歯を使う方にとっては、不安になりますよね。
ですが結論からお伝えすると、義歯の調整は何回も行うのが一般的です。
そしてそれは、義歯が合っていないわけでも、失敗でもありません。
むしろ、しっかりお口に合わせている過程なのです。
義歯は型取りを行い、患者さん一人ひとりのお口に合わせて作るオーダーメイドの装置です。
しかし、お口の中は機械のように同じ状態を保っているわけではありません。
例えば、
・噛む力の強さ
・左右どちらで噛む癖があるか
・話すときや飲み込むときの動き
・歯ぐきや顎の骨の柔らかさ
・食事の内容や生活習慣
こうしたことは、実際に義歯を使ってみないと分からない部分が多くあります。
そのため、
① 実際に装着して生活する
② 痛みや違和感が出る
③ その部分を細かく調整する
という流れを繰り返しながら、徐々にフィットさせていきます。
義歯を使い始めた患者さんからは、次のようなご相談をよくいただきます。
・歯ぐきに当たって痛い
・噛むと一部分だけ強く当たる
・食事中に浮いてしまう
・話すとカチカチ音がする
・長時間つけていると疲れる
・外れやすくて不安
これらは決して珍しいことではありません。
特に新しい義歯の場合、お口が慣れていないため違和感が出やすい時期があります。
受付でお話を聞いていると、
「そのうち慣れると思って…」
「何度も来るのが申し訳なくて…」
とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。
しかし、痛みや違和感を我慢して使い続けると、
・歯ぐきに傷ができる
・炎症や腫れが起こる
・噛み方のバランスが崩れる
・義歯を使わなくなってしまう
といったトラブルにつながることがあります。
違和感は調整が必要なサインです。
気になることがあれば、遠慮せずご相談ください。
個人差はありますが、一般的には
●作製直後
→ 2~5回ほど調整が必要になることが多いです。
●安定してから
→ 数か月~半年ごとの定期チェック
を行う方が多くいらっしゃいます。
また、歯ぐきや顎の骨は年齢とともに少しずつ変化します。
そのため、長年使っている義歯でも定期的な調整が必要になる場合があります。
「こんなに調整するなら合っていないのでは?」
と心配される方もいらっしゃいます。
ですが実際は、
・細かく確認しながら合わせている
・より快適に使っていただくための工程
という意味があります。
義歯は既製品ではなく、その方のお口に合わせて仕上げていく医療装置です。
時間をかけて微調整することで、噛みやすさや安定感が大きく変わります。
義歯は完成した瞬間がゴールではなく、
使いながら一緒に仕上げていくものです。
調整を重ねることで、
・痛みが少なくなる
・しっかり噛めるようになる
・外れにくくなる
・長く快適に使える
といったメリットにつながります。
受付では、「こんなこと聞いてもいいのかな?」という小さな疑問をいただくことも多いです。
ですが、義歯は毎日の生活に大きく関わる大切なものです。
ちょっとした違和感でも、早めに対応することで快適さが大きく変わります。
「少し痛いかも」
「噛みにくい気がする」
「外れやすい」
そんなときは、どうぞ遠慮なくご相談ください。
患者さんが安心して義歯を使い続けられるよう、スタッフ一同サポートさせていただきます。