受付から見ていて感じる「口腔機能低下症」
受付にいると、毎日たくさんの患者さんとお話しします。
最近とくに増えているのが、
「歯は痛くないんだけど、なんとなく食べにくくて」
「前より食事に時間がかかるようになった」
といった、“はっきりした不調ではないけれど少し気になる”という声です。
こうした何気ない一言の中に、口腔機能低下症のサインが隠れていることがあります。
受付でよく聞かれるのが、
「それって病気なんですか?」
というご質問です。
口腔機能低下症とは、年齢や生活習慣、全身の状態などの影響で、噛む・飲み込む・話すといったお口の機能が少しずつ低下していく状態のことをいいます。
むし歯や歯周病のように強い痛みが出ることは少なく、自分では気づきにくいのが特徴です。
実際に受付でよく聞くお話には、こんなものがあります。
多くの方が「年齢のせいかな」「そのうち慣れるかな」とおっしゃいますが、検査をしてみると口腔機能の低下が見つかることも少なくありません。
受付にいると、「もう歳だからね」と言われる場面に何度も出会います。
もちろん年齢による変化はありますが、口腔機能は早めに気づき、ケアを始めることで改善や進行予防が期待できることが分かっています。
実際に、
「原因が分かって安心した」
「トレーニングを続けたら食事が楽になった」
と笑顔で話してくださる患者さんもいらっしゃいます。
「検査」と聞くと、
「大変そう」「痛そう」
と不安に思われる方も多いですが、実際はその逆です。
などを確認する、体への負担が少ない検査が中心です。
受付では「え、もう終わり?」と驚かれることもよくあります。
受付でとても多い質問が、
「もし口腔機能低下症だったら、どんな治療をするんですか?」
というものです。
口腔機能低下症の治療は、いきなり大きな処置をするのではなく、今のお口の状態に合わせて、できていない部分を少しずつ補っていく治療です。
治療の中心になるのが、舌や唇、頬の筋肉を使ったお口のトレーニングです。
など、ご自宅でも無理なく続けられる内容が多く、
「テレビを見ながらできる」
「意外と簡単だった」
とおっしゃる方が多いです。
噛む力が低下している場合、
入れ歯や被せ物が合っていないことが原因になっているケースもあります。
その場合は、噛み合わせや入れ歯の調整を行い、しっかり噛める環境を整えることも大切な治療のひとつです。
受付でも「調整してもらって食事が楽になった」という声をよく耳にします。
お口が乾きやすい方には、
保湿剤の使用や、水分のとり方、生活習慣についてのアドバイスを行います。
お口の中が潤うことで、話しやすさや飲み込みやすさが改善することもあります。
口腔機能低下症は、一度の治療で終わりではありません。
定期的に状態を確認しながら、良い状態を維持していくことがとても大切です。
受付では、
「前よりむせにくくなった」
「食事が楽しくなった」
といった変化を教えてくださることも多く、私たちもとても嬉しく感じています。
口腔機能低下症は、知らないうちに進んでしまうことがあるからこそ、
**「知ること」「気づくこと」**がとても大切です。
これから先も、
おいしく食べること
楽しく話すこと
笑顔で毎日を過ごすこと
そのために、少しでも気になることがあれば、診療のついでや会計の際に、どうぞお気軽に受付までお声がけください。