難抜歯とは?普通の抜歯との違いをわかりやすく解説
歯科治療の中でも「抜歯」は比較的よく行われる処置ですが、その中には**「難抜歯(なんばっし)」**と呼ばれる、通常よりも難易度の高い抜歯があります。
今回は、難抜歯とは何か、どんなケースが該当するのか、注意点や術後のポイントまで詳しく解説します。
難抜歯とは、通常の器具や手技では簡単に抜くことができない歯の抜歯を指します。
歯の位置・形・周囲の骨や神経との関係など、さまざまな要因によって処置が難しくなるケースです。
一般的な抜歯では、歯を揺らして比較的短時間で抜去できますが、難抜歯の場合は
・歯肉の切開
・骨を削る処置
・歯を分割して抜く
といった外科的処置が必要になることもあります。
難抜歯に該当する代表的なケースには以下があります。
① 親知らず(特に埋伏歯)
横向きや斜めに生えている親知らず、歯ぐきや骨の中に埋まっている親知らずは、難抜歯の代表例です。
下顎の親知らずは神経に近いことも多く、特に慎重な判断が必要です。
② 歯が折れている・崩壊している場合
虫歯が進行し、歯の頭の部分(歯冠)がほとんど残っていない場合、つかむ場所がなく難抜歯になります。
③ 歯の根が曲がっている・分岐している場合
歯根が強く湾曲していたり、根の数が多い歯は、無理に抜こうとすると破折のリスクがあります。
④ 骨と強く癒着している歯
加齢や炎症の影響で、歯と骨が強くくっついている場合も難抜歯になります。
難抜歯では、事前の検査が非常に重要です。
レントゲンやCT撮影を行い、歯の形・神経や血管との位置関係を正確に把握します。
処置当日は、局所麻酔を十分に効かせた上で、必要に応じて歯肉を切開し、歯を分割しながら慎重に抜歯します。
処置時間はケースによって異なりますが、通常の抜歯より長くなることが多いです。
難抜歯後は、腫れや痛みが出やすい傾向があります。
特に下顎の親知らずでは、術後2〜3日が腫れのピークになることもあります。
術後の注意点としては、
・強いうがいをしない
・当日は飲酒や激しい運動を控える
・処方された薬は指示通り服用する
などが挙げられます。
また、まれに神経の近くを処置した場合、一時的なしびれが出ることもあるため、異変を感じた際は早めに歯科医院へ相談することが大切です。
難抜歯は、見た目には分かりにくくても、歯の状態や位置によっては高度な技術と慎重な判断が求められる処置です。
適切な検査と説明を受け、安心して治療を受けることが重要です。
「抜歯が不安」「難しいと言われたけど大丈夫?」という方も、事前にしっかり説明を受けることで、安心して治療に臨むことができます。
不安な点があれば、遠慮せず歯科医師やスタッフに相談しましょう。