治療が終わっても安心できない?歯を守り続けるためのSPTとは
「歯周病の治療が終わりましたね」
そう言われると、多くの方は「これで一安心」と思われるかもしれません。
しかし、歯周病は治療が終わったあとこそが本当のスタートとも言われています。
そこで重要になるのが、**SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)**です。
今回は、歯を長く守るために欠かせないSPTについて、分かりやすくご説明します。
SPTとは
Supportive Periodontal Therapy(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)
の略で、日本語では「歯周病安定期治療」と呼ばれています。
歯周病の基本治療が終わり、症状が落ち着いた状態を維持・管理するための継続的な治療がSPTです。
歯周病は、完全に「治った」と言い切るのが難しい病気です。
症状が落ち着いていても、細菌が増えると再発しやすい特徴があります。
歯周病は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行します。
治療後に通院をやめてしまうと、次のようなことが起こる可能性があります。
SPTは、歯周病を再発させないための予防的な治療なのです。
「メインテナンスと何が違うの?」と聞かれることもあります。
一般的なメインテナンスは、
✔ むし歯や歯周病の予防
✔ 健康な状態を維持する
ことが目的です。
一方SPTは、
✔ 歯周病の既往がある方
✔ 歯周病治療後の方
を対象とし、再発防止に重点を置いた専門的な管理になります。
SPTでは、患者さんのお口の状態に合わせて以下のようなケアを行います。
● 歯周ポケットのチェック
歯周ポケットの深さや出血の有無を確認し、再発の兆候がないかを見ていきます。
● 歯石・プラークの除去
普段の歯みがきでは落としきれない汚れを、専用の器具で丁寧に除去します。
● 噛み合わせや歯の動揺の確認
歯周病は噛み合わせの影響も受けやすいため、歯の揺れや噛み合わせもチェックします。
● ブラッシング指導
患者さん一人ひとりに合った、セルフケア方法をお伝えします。
SPTの間隔は、お口の状態によって異なりますが、
1〜3ヶ月に1回が目安となることが多いです。
歯周病の進行度や生活習慣によっては、より短い間隔が必要な場合もあります。
SPTを継続することで、次のようなメリットがあります。
「歯を残す」ためには、治療後の管理がとても重要なのです。
歯周病治療は、治療が終わったら完了ではありません。
SPTを継続することで、歯周病をコントロールし、健康な状態を保つことができます。
大切な歯を守るために、
「治す」から「守る」へ。
SPTを通して、長く安心して噛めるお口を一緒に目指していきましょう。