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  • 2025.11.20

カカオ%でむし歯になる確率は変わる?

みなさんチョコレートは好きですか?私は大好きです!!それで今回は
カカオ○%のチョコは、むし歯になりにくいの?」について、少し深掘りしてお話しします。

チョコ=むし歯、というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、
じつは チョコレート自体が悪いわけではありません。
むし歯の大きな原因は “砂糖の量” と “食べる頻度” にあります。

今回は、カカオ%によってむし歯リスクがどのように変わるのかを、
歯科の視点から分かりやすくまとめました。


■ カカオ%が高いほど砂糖は少ない

一般的に、カカオの割合が高いほど 砂糖の使用量は少なくなります。

  • カカオ30〜40%(ミルクチョコレート)
    → 甘味が強く、砂糖量も多め。むし歯リスクは高い傾向。
  • カカオ60〜70%(ビター)
    → 砂糖が減り、甘さより苦味が勝つように。むし歯リスクは中程度。
  • カカオ80〜90%(ハイカカオ)
    → 砂糖はかなり少なく、間食としては比較的むし歯になりにくい。

さらにカカオには
抗酸化作用・口内細菌を抑える働き があると言われており、
砂糖さえ少なければ意外にも“むし歯を作りにくい食品”でもあります。


■ カカオ%別 むし歯リスク比較表

カカオ%砂糖量の目安むし歯リスク特徴
30〜40%(ミルク)多い★★★★★(高い)砂糖量が多い・粘りも強い
50〜60%やや多い★★★★☆甘味が強く、歯面に残りやすい
70%前後中程度★★★☆☆砂糖が減り、比較的安心
80〜90%少ない★★☆☆☆高カカオで細菌抑制も期待
95〜100%ごく少ない★☆☆☆☆砂糖が非常に少なく、むし歯になりにくい

※あくまで一般的な傾向です。商品により異なります。


■ 「むし歯になる確率」を左右するのは“食べ方”

むし歯リスクが高くなるのは、
実は「甘いものを食べる量」よりも “食べる頻度” なんです。

歯の表面は、糖分を摂ったあと約30分ほど酸性になり、
この時間に歯の表層が溶けやすくなります。

👉 つまり
少量でもダラダラ食べ続ける方が、むし歯になりやすい のです。

むし歯リスクが上がりやすい食べ方

  • 仕事しながら、ずっとちょこちょこ食べ続ける
  • 夜の寝る前に甘いものを食べる
  • 口の中に甘味が残るソフトキャンディーと一緒に食べる

リスクを下げる食べ方

  • 食べる時は「短時間で食べ切る」
  • 食後にお茶やお水で軽くゆすぐ
  • 就寝前は避ける
  • キシリトール入りのチョコを活用する

■ 歯科医院としてのおすすめは「カカオ70%以上」

ホワイトニング中・矯正中の患者さまにも、当院では
カカオ70%以上のチョコレートをおすすめしています。

理由は以下の通りです。

✔ 歯の表面にベタつきにくい

砂糖量が少ないので、ミルクチョコより残りにくい。

✔ むし歯リスクを上げにくい

ハイカカオなので血糖値も上がりにくく、間食が減る方も。

✔ 満足感が高く少量で満たされる

砂糖の依存性が下がり、食べ過ぎ防止にも。


■ まとめ

チョコレート=むし歯、ではありません。
大切なのは カカオ%と食べ方

  • カカオ%が高いほど砂糖が少ない
  • カカオ70%以上でむし歯リスクはかなり下がる
  • “だらだら食べ”が一番むし歯になりやすい
  • 食べた後はお茶や水で軽く流すと◎

甘いものとうまく付き合いながら、口の健康も守っていきましょう。