• 受付ブログ
  • 2025.7.4

「歯の本数」みんな同じじゃない!?

〜親知らずが語る、進化と個人差の話〜

「大人の歯は何本あるかご存じですか?」
多くの方が「32本」と答えるかもしれませんが、実は正解は28本〜32本。
この差は、親知らず(第三大臼歯)の有無によって変わってくるのです。

🦷そもそも親知らずってどんな歯?

親知らずとは、奥歯のさらに奥、上下左右に1本ずつ(合計4本)生える可能性のある歯のことです。
医学的には「第三大臼歯」と呼ばれ、思春期〜20代前半ごろに生えてくることが多いため、

「親が気づかないうちに生えている=親知らず」と名づけられたとも言われています。

ところがこの親知らず、現代人ではまったく生えない人もいれば、1〜2本だけ生える人、4本すべてがしっかり生える人など、個人差がとても大きいです!

🧬進化の名残?親知らずと現代人の関係

なぜこんなに個人差があるのかというと、人類の進化が関係していると考えられています。

昔の人類は、硬いものや繊維質の多い食べ物を噛む必要があり、大きくて強いあごとたくさんの歯が必要でした。そのため、親知らずまで含めた32本の歯がフル稼働していたのです。

しかし、今の時代では食べ物が柔らかくなり、あごのサイズも徐々に小さくなってきています。
その結果、親知らずが生えるスペースが足りない人が増えていたり、そもそも歯ができない人も増えているのです。これはまさに、進化の途中にある私たちの姿なのかもしれません。

😬親知らず、抜くべき?残すべき?

別のブログでもお伝えしているので、ここでは簡単に少しだけ(^▽^)/

生え方によっては、親知らずが痛みや腫れの原因になったり、他の歯を押し出して歯並びに影響を与えることもあります。

ただし、まっすぐ正しく生えていて、きちんと磨ける状態であれば、無理に抜く必要はないとも言われています。
親知らずの扱いは本当に人それぞれ。気になる場合は、歯科医師に相談するのがベストです。

歯の本数にも、あなただけのストーリーがある

大人の歯の本数が「28本〜32本」と幅があるのは、親知らずの存在が大きく影響しています。
この1本1本にも、個人差・遺伝・進化の影響など、実は奥深い背景があるのです。

鏡の中の自分の歯、何本あるか数えてみたくなりませんか?
その本数が、今のあなたをちょっとだけ語ってくれているかもしれません。