• 衛生士ブログ
  • 2026.1.20

歯石が付きやすい人、付きにくい人の特徴

―毎日のケアだけでは防げない理由とは―

歯科医院でクリーニングを受けた際に、「歯石がたくさん付いていますね」と言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。一方で、同じように生活しているつもりでも、あまり歯石が付かない人がいるのも事実です。では、この違いはどこから生まれるのでしょうか。

今回は、歯石が付きやすい人と付きにくい人の特徴について、分かりやすく解説します。

歯石とは何か

歯石は、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルと結合し、石のように硬くなったものです。一度歯石になると、歯みがきでは除去できず、歯科医院での専門的な処置が必要になります。

歯石そのものが直接むし歯を作るわけではありませんが、表面がざらついているため汚れが付きやすく、歯周病の大きな原因になります。

歯石が付きやすい人の特徴

まず、歯石が付きやすい人に多く見られる特徴を紹介します。

1.唾液の分泌量が多い、または質が濃い

唾液には歯を守る働きがありますが、カルシウムなどのミネラルが多い場合、歯垢が固まりやすくなります。特に下の前歯の裏側や上の奥歯の外側は、唾液腺の出口が近いため歯石が付きやすい部位です。

2.歯みがきで磨き残しが多い

歯みがきをしているつもりでも、歯と歯の間や歯ぐきの境目は汚れが残りやすい部分です。磨き残された歯垢が歯石へと変化していきます。

3.歯並びが複雑で汚れが溜まりやすい

歯が重なっている部分や傾いている歯は、歯ブラシが届きにくく、歯垢が残りやすくなります。

4.口呼吸や喫煙の習慣がある

口の中が乾燥しやすくなると、歯垢が粘着性を増し、歯石になりやすくなります。喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、歯周病を進行させる要因にもなります。

5.定期的な歯科受診をしていない

歯石は日常のケアでは除去できないため、歯科医院での定期的なクリーニングを受けないと、徐々に蓄積していきます。

歯石が付きにくい人の特徴

次に、歯石が付きにくい人に共通するポイントです。

1.歯みがきが丁寧で補助清掃用具を使っている

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを習慣的に使っている人は、歯垢が残りにくく、歯石もできにくくなります。

2.歯ぐきが健康な状態を保っている

歯ぐきが引き締まっていると、歯垢が溜まりにくく、歯石の付着も抑えられます。

3.規則正しい生活習慣を送っている

十分な睡眠やバランスの良い食事は、唾液の働きを安定させ、口腔内環境を良好に保つことにつながります。

4.定期的に歯科メンテナンスを受けている

歯石ができる前、または少量のうちに除去することで、大量に付着するのを防ぐことができます。

歯石の付きやすさには個人差がある

歯石の付きやすさは、努力不足だけで決まるものではありません。唾液の性質や歯並びなど、生まれつきの要因も大きく関係しています。そのため、「歯石が付きやすい=歯みがきができていない」とは限らないのです。

大切なのは、自分の傾向を理解し、それに合ったケアとメンテナンス間隔を選ぶことです。

まとめ

歯石が付きやすい人と付きにくい人の違いは、生活習慣、口腔内環境、定期的なケアの有無など、さまざまな要因が重なって生じます。歯石は放置すると歯周病を進行させる原因となるため、日々のセルフケアと歯科医院での定期的なクリーニングを組み合わせることが重要です。

歯石の付き方に不安がある場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談し、自分に合った予防方法を見つけていきましょう。