• 衛生士ブログ
  • 2025.12.20

子供が虫歯になりやすい理由

虫歯になった乳歯

①歯を正しく磨けていない

子供は自分で歯を磨くのが難しく、しっかりと歯を磨けなことが多いです。歯磨きが不十分だと、食べかすや歯垢が蓄積して虫歯の原因になります。保護者の方が仕上げ磨きを行い、毎日丁寧にケアをすることが大切です。フッ素配合の歯磨き粉を使用すると、より虫歯のリスクを減らせます。

②エナメル質が薄い

乳歯のエナメル質が永久歯に比べて薄いことも、子供が虫歯になりやすい理由にあげられます。エナメル質は歯を保護する重要な層ですが、乳歯は大人の歯の半分ほどしかないため、虫歯菌によるダメージを受けやすいです。

③間食やダラダラ食べ

子供は、間食の回数が増えたり長時間かけてダラダラと食べたりする傾向があります。こうした食習慣が、虫歯のリスクを高めるのです。特に、間食やダラダラ食べにより糖分が口の中にある時間が長くなると、虫歯菌のエサとなり、虫歯が進行しやすくなります。

④保護者からの感染

保護者の口内に存在する虫歯きんが伝染することも、子供が虫歯になりやすい原因の一つです。虫歯の原因となるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口内には存在しません。コミュニケーシションやスキンシップによって、虫歯菌が移行することがわかっています。

子供の虫歯を予防する方法

食生活を見直す

糖分を多く含む飲食物を頻繁に摂取したり、ダラダラ時間にかけて食べたりすると、虫歯のリスクが高まります。そのため、おやつの量や頻度をコントロールして、ダラダラ食べないように時間を決めましょう。食後には必ず丁寧に歯を磨き、口内を清潔に保ちましょう。

定期的に歯科検診を受ける

乳歯の虫歯は進行が早く、家庭では見つけにくいため、プロの目でチェックしてもらう必要があります。歯科検診では、虫歯のチェックだけでなく、歯磨き指導や顎の発達についてアドバイスも受けられるため口内全体の健康管理に役立つでしょう。

フッ素を活用する

フッ素には、歯のエナメル質の再石灰化を促す作用があり、歯質を強化してくれます。虫歯菌の活動を抑える効果もあるため、虫歯予防に有効です。自宅でのフッ素入り歯磨き粉の使用し、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けるといいでしょう。

シーラントを活用する

シーランとは、虫歯になりやすい奥歯の溝を樹脂で埋めることで、食べかすや汚れが溜まるのを防ぐ予防処置です。シーラントには、フッ素が含まれているため、虫歯のリスクを大幅に減少させる効果があります。予防のために行う処置は保険適用外ですが、6歳〜12歳の子供の場合シーラントに保険が適用されます。

正しい歯磨き習慣を身につける

子供の虫歯予防に欠かせないのが、正しい歯磨き習慣です。特に、歯の隙間や奥歯には食べかすが残りやすいため、重点的に磨いて上げましょう。