入れ歯の種類と特徴
入れ歯は単なる見た目の改善だけでなく、私たちの健康と生活の質を支える重要な役割の担っています。入れ歯とは、歯を失った部分を補う人工の歯のことで、大きく分けて「総入れ歯」と「部分入れ歯」の2種類があります。

総入れ歯は、上顎または下顎全ての歯を失った場合に使用する入れ歯(義歯)です。歯茎にピタッと密着するようなつくりで、口腔内の形状に合わないと外れやすいという特徴があります。
床(歯の土台となる部分)に歯茎のようなピンク色のレジン(プラスチック樹脂)を使用しています。総入れ歯の種類の中で最も一般的なタイプ

メリット:費用が比較的安価、調整や修理が保険適用、作り直しが簡単
デメリット:耐久性がやや劣る(3〜5年程度)、違和感がある、経年劣化でレジンが変色
入歯の床の部分を金属で作った入れ歯。コバルト、チタン、プラチナなどの素材が多く使用されている。

メリット:耐久性が高い(7〜10年程度)、レジン床より薄いため装着感が良い、破損しにくい
デメリット:保険適用外のため高額、重さを感じやすい、金属アレルギーの方は使用できない
残っている歯に「クラスプ(留め具)」と呼ばれる金属を引っ掛けることで入れ歯を支える仕組みです。
人工歯と入歯の床はレジン、クラスプ部分は金属でできた入れ歯になります。残っている歯が一本でもあれば装着可能で、調整や修理も保険適用で行うことができます。

メリット:費用が安価、調整が容易、着脱が簡単
デメリット:金属のクラスプが目立つ、残存歯が負担かかる、装着時に違和感
金属のクラスプの代わりに歯茎の色に似た樹脂を使っています。歯が見える状態で笑ったり、話したりした場合でも入れ歯に気づかれにくく、審美性が高いのが特徴です。しっかりと歯茎にフィットするため、金具や締め付けが苦手な方にも向いています。
メリット:金属アレルギーの心配がない、自然な見た目、軽量で装着感が良い
デメリット:高額、破損しやすい、修理も保険適用外
