• 衛生士ブログ
  • 2025.2.12

小児のフッ化物の使い方

日本では500~1,500ppmFの歯磨剤が多くされています。これまで6歳未満の小児に500ppmの歯磨剤がすすめられていましたが、海外では900~1,000ppmF未満の歯磨剤はう蝕予防効果が十分に得られないという認識がなされました。そのため、日本では2016年に発売されるようになった高濃度のフッ化物配合歯磨剤(1,400~1,500ppmF)を、6歳以上には積極的に使用することな推奨されるようになりました。

年齢ごとに歯磨剤のフッ素濃度・量はことなる🪥

使用する歯磨剤のフッ素濃度と量は、下記にしめしたとおりです。ただし、6歳になってすぐに上限量1cmにするのではなく、成長に合わせて増やしていくと良いでしょう!

⚠️注意⚠️

高濃度のフッ素を含む歯磨剤の方がう蝕予防効果は高いですが、低年齢の子どもは歯磨剤の一部を吐き出せず飲み込んでしまうことから、6歳未満に1,000ppmFを超える歯磨剤の使用は避けるように定められています。

フッ化物配合歯磨剤を用いた歯磨きは、就寝時を含めて1日2回が推奨されています。

うがいができなくても歯磨剤を使う

うがいができるようになる年齢は2歳ですが、それまではうがいができないため、歯磨剤の使用後はティッシュやガーゼを使って軽くふきとることをおすすめします。

歯磨剤の量をしっかり守っていれば、飲み込んでも問題ないですが、2歳までの子どもに歯磨剤を1~2mmだけ使うのは難しく、どうしても使用料が多くなってしまうので、歯磨き後はティッシュやガーゼで口の中に残った歯磨剤を軽く拭き取るようにしましょう!

フッ化物歯面塗布やフッ化物洗口剤を併用しよう!!

家庭でもっとも簡単に利用できるフッ化物配合歯磨剤に加え、定期検診のために歯科医院に受診したときには、最後にはフッ化物歯面塗布をしてもらいましょう!

フッ素の入ったうがい薬で、毎日または週1回ぶくぶくうがいをするフッ化物洗口は、高い虫歯予防効果が期待されます。歯磨剤を使った歯磨きと併用してフッ化物洗口を行うのがようでしょう!

フッ素を使えば、虫歯ができないというわけではない

フッ素を利用することは、むし歯を減らす手段として最も信頼度が高い方法であるといわれてます。フッ素を使ったら必ずしも虫歯ができないというものではないため、1日3回の食事をしっかりとり、間食の回数を増えないようにするなど、食生活の配慮も重要です!