• 衛生士ブログ
  • 2025.1.13

定期検診は行った方がいい?メリットは?

こんにちは!谷山歯科医院です。年末年始はゆっくり過ごせましたでしょうか?たくさん美味しいものを食べたり、家族や親戚の方とお話して楽しい時間を過ごせたのはないでしょうか。

美味しくご飯を食べたり、お話するとかに大事になってくるのはお口の健康です。お口の健康を守るためには、定期的な検診が重要になってきます。そこで、定期検診の重要性やメリットをお伝えしていきたいと思います!

歯科の定期検診は大切?

結論からお伝えすると、将来の健康を考えれば歯医者の定期検診は非常に重要です。とはいえ、例えば定期検診を受けに足を運んだ際、虫歯があると指摘されたら「それって検診で予防できないの?」「前回は見つけられなかったの?」と、定期検診の有用性に疑問を感じてしまうのは当然のことでしょう。

しかし残念ながら、日頃から丁寧にオーラルケアをしていても、歯の質や生活習慣などによって虫歯や歯周病になりやすい人はいますし、矯正治療を終えたのに歯が後戻りしてしまう人もいます。では、一切検診を受けずにそれらを放置するとどうなるでしょうか。

痛みが出る頃には細菌感染が進み歯を失うことになったり、せっかく行った治療をやり直したりすることになるかもしれません。 そうした最悪の事態を避けるためにも、定期的な歯科検診を受けることが大切なのです。

定期検診のメリット4選

メリット①虫歯・歯周病を早期発見できる

定期検診に行く最も大きなメリットは、歯や歯茎の変化をいち早く発見できることです。虫歯や歯周病は、痛みが出るまで進行させてしまうと手遅れになり、抜歯が必要となる可能性があります。

早期発見することで、そうしたリスクを大幅に軽減することができるだけでなく、万が一虫歯や歯周病が見つかった場合にも、歯を削らずに済むことができたり、簡単な処置で炎症を抑えたりすることができます。

歯周病には目立った自覚症状がない

歯周病は、日本では成人の80%以上がかかっているとされる国民病の1つですが、「沈黙の病気」と言われるほど自覚症状がないのが特徴です。 進行しても歯茎が腫れる程度で痛みはなく、違和感に気付いた時には抜歯が必要になるケースがほとんどです。

歯周病が恐ろしいのは、影響が抜けた歯1本に留まらないところ。 周囲の歯もまとめて抜け落ちるだけでなく、骨粗鬆症や動脈硬化、脳梗塞を引き起こす可能性もあるのです。 歯医者の定期検診は、そうした症状をチェックするために必要な機会だと考えましょう。

メリット②プラークや歯石を除去できる

定期検診では、細菌の塊であるプラークや、それらが石灰化してできた歯石を除去します。どれだけ丁寧な歯磨きを心掛けていても、自分で全てのプラークを除去することはできず、深部に残ったプラークは2日ほどで歯石となってしまいます。その歯石が細菌の温床となり、気付かないうちに歯肉炎や歯周病を引き起こすのです。定期的にプラークや歯石を除去することが、お口の健康を守ることにつながります。

メリット③詰め物や被せ物の異常に気づける

詰め物や被せ物をしている場合、歯との隙間の汚れを歯ブラシなどで除去するのは難しく、まして内部の虫歯を防ぐことなど不可能です。銀歯は中の歯が虫歯になりやすいため、レントゲンや医者、歯科衛生士が確認しない限りなかなか気づけないものです。そのため、定期検診を受けておくことで、詰め物や被せ物をしている部分や周辺のトラブルを早期発見できることがあります。

また、インプラントを入れている方なども、安心して使用し続けてもらえるよう自費の定期検診なども行っていますので、ご不安などがあればご相談ください。

メリット④生涯にかかる医療費を減らせる

歯の定期検診は「予防歯科」とも呼ばれ、日頃からメンテナンスを行うことで、起こりうる病気を未然に防ぐことが目的とされています。例えば、虫歯を放置して歯周病が重症化すると、菌が血液内に入り込み糖尿病や心臓疾患、脳梗塞を引き起こす可能性があります。

健康な時から定期検診を受けることで、それらの病気にかかるリスクが軽減され、結果的に生涯医療費を減らすことにつながるのです。

定期検診におすすめの頻度は?

一般的に、歯医者の定期検診は3ヶ月に1回程度が望ましいとされています。虫歯や歯周病のリスクが高い場合は1〜2ヶ月に1回、逆に状態がよければ半年に1回で十分と判断されることもあります。ただし、歯周疾患のリスクは加齢とともに高くなるため、若年層に比べると高齢層の頻度は高くなると考えておきましょう。

磨き残したプラークは、日々蓄積されて歯石になります。放置すればするほど除去するのに時間がかかり、大きな病気に発展する可能性があるため、最低3〜6ヶ月に1回は定期検診を受けることが大切です。