• 衛生士ブログ
  • 2024.11.20

子どもの口について👄

子どもの口腔機能発達不全症とは

『食べる』『飲み込む』『話す』『鼻で呼吸できる』などの口腔機能の発達・発育不足の状態は「口腔機能発達不全症」と診断されます。
これは障害の有無に関係なく、口を使う機能(食べる・話す等)が十分に発達していない状態を指します。
機能や環境の育成は、将来の「健康なからだつくり」に大きく関与します。

口腔機能発達不全症の症状

  • ポカンと口を開けている
  • 睡眠時にいびきがある
  • 食べるのが速すぎる。遅すぎる。
  • 口呼吸がある
  • 活舌がよくない
  • 虫歯がある
  • 歯並びが悪い
  • 姿勢が悪い
  • いびき、 睡眠時無呼吸症候群
  • 指しゃぶり、唇を噛む等の癖がある

口腔機能発達不全症を放っておくと、歯並びが悪くなる・顔の形に影響・鼻腔や気道が狭くなることがあります。

口呼吸になると、姿勢の乱れ・思考力や集中力の低下・感染症やアレルギーにもなります。口呼吸は歯並びが悪くなることもあります!

口腔機能発達不全症の検査

りっぷるくん検査(口唇閉鎖力)

上下の口唇を閉じての鼻呼吸習慣は、健康の基本となります。りっぷるくんで口唇力を測定し、お子様の口腔機能発達不全症予防について、現状把握と必要な対応をご提案致します。

力が弱い理由

口唇・舌の筋力が弱い、閉じづらい歯列、鼻疾患などが考えられます。

目標値:最低6N(ニュートン)目指せ10N!

りっぷるくんは測定時の「引っ張る方向の不一致」と「測定開始位置」のバラつきを少なくした口唇閉鎖力測定器です。

親子でできるトレーニング

あいうべ体操
顔全体を大きく動かすように「あー」「いー」「うー」「ベー」と繰り返します。最初は無理せず1〜2回でOK。「きらきら星」の曲に合わせて「♪あーあーいーいーうーうーべー」と歌いながら楽しむこともできます。

ブクブクうがい
歯磨き後のうがいで上唇、下唇、右頬、左頬を順番に思いっきりふくらませて、よくブクブクさせましょう。

風船やビーチボールをふくらませよう
100円ショップで売っているものでOK!安全のため、必ず保護者の方が見守りながら行ってください。

食事中の気をつけること

猫背を防ぐ
猫背だと、お口の筋肉は発達しにくくなってしまいます。自立して座れるようになったら、足の裏が必ず床に着くように、テーブルとイスの高さを調整しましょう。(床に座る場合は、正座でもOK)

前歯でしっかりかじり取る
乳歯の奥歯が生えてきたら、食べ物をしっかり前歯でかじり取ることを意識させましょう。食材を細かくしすぎてしまうと、「前歯でかじり取って奥歯ですりつぶす」という正しい咀嚼の連携を学習しにくくなります。前歯でしっかりかじり取ることで顎が成長し、歯並びの悪化や口呼吸を防げます。