• 衛生士ブログ
  • 2024.7.8

フロス・歯間ブラシのすすめ!

⑴歯間清掃具はプラークコントロールにおいて必要不可欠

歯ブラシでは、歯と歯の間を磨くことはできません。特に、高齢者では、加齢とともに歯肉が退縮し、下部鼓形空隙が広くなってきます.また、インプラントは天然歯と形態が違うため、下部鼓形空隙が広くなります。下部鼓形空隙が広い場合は、歯ブラシ一本で全ての部位のプラークを除去することは難しく、歯間清掃具が必要不可欠です。

⑵フロス・歯間ブラシのそれぞれの役割

〈フロス〉歯間清掃具の中で唯一コンタクト部のプラークを除去することができます。また、歯間ブラシが入らない狭い下部鼓形空隙にそうにゅうすることができます。

〈歯間ブラシ〉歯間ブラシは、コンタクト部に通すことはできませんが、下部鼓形空隙のプラーク除去に効果的です。

⑵ハンドルの形状(3種類)

①ストレートタイプ

ハンドルが短いタイプは指先で把持ができ、細かく動かしやすいので、矯正装置や義歯のクラスプなど細かい部分の清掃にオススメ!

②アングルタイプ

臼歯部の歯間部の汚れを落としやすいよう、考えられている構造になっているため、臼歯部に使用する際、頬粘膜をあまり広げなくても使用できます。

③カーブタイプ

前歯と臼歯部のどちらにも使いやすいように設計されています。ワイヤーを曲げなくても歯間部に挿入しやすくなっています。

⑶ワイヤーのタイプ

ウレタンやプラスチックでコーティングされているものと、されていないものがあります。コーティングされているものはワイヤーで歯や修復物を傷つけにくいとされています。また、ゴムタイプの歯間ブラシは補綴装置や歯肉を傷つけにくいとされていますが、清掃性は通常の歯間ブラシに比べ劣るようです。

※歯間ブラシは適切なサイズを使用することが大切

誤ったサイズを選択すると、歯肉の退縮・擦過傷や根面に摩耗を生じさせることがあるため、適切な形状、サイズの歯間ブラシを使用することが大切です。

※買い替えるタイミングは、歯ブラシと同様毛先がボサボサになってきたり、ワイヤーがへたってきたら買い替えるタイミング!です

※歯間ブラシを通す頻度は、夜寝てる時に汚れが残っていると虫歯や歯周病が進んでしまうため、夜寝る前の歯磨き時は必ず通していきましょう!