歯周治療の流れ
こんにちは、今日は歯周治療の流れについて説明します。
歯周治療は下記のような流れで行われます。
医療面接
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検査・診断
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歯周基本治療
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再評価
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歯周外科治療
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再評価
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口腔機能回復治療
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再評価
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治癒した方はメインテナンス、病状安定の方はSPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)
歯周基本治療
歯周治療の第一は、歯周病を引き起こす「原因の除去」であり、この段階の治療を歯周基本治療、歯肉炎・歯周炎の原因であるプラークと歯石を取り除く処置のことをいいます。
具体的な治療法は、プラークコントロールとスケーリング・ルートプレーニングが主となります。
スケーリング・ルートプレーニング
歯石を除去することをスケーリングといい、ルートプレーニングは歯石が付着していた塑像になった歯根面を一層除去して滑らかな面にすることをいいます。
歯周外科治療
歯周基本治療を行っても、深い歯周ポケットが残って歯周炎が存在している場合、外科手術によって病変を除去します。歯肉を切開し明視野にてスケーリング・ルートプレーニングを行ったり、病変の除去を行ったりすることで、下がってしまった歯肉や失われた骨の回復を図ります。
口腔機能回復治療
咬合・咀嚼機能の回復が目的になります。治療の内容としては、動揺歯の固定や重度歯周炎により失われた欠損部へのブリッジや義歯による補綴治療、病的に移動した歯を矯正的に回復させる歯周-矯正治療、欠損部へのインプラント治療などがあります。
メインテナンス・SPT
メインテナンスとは歯周基本治療、歯周外科治療、口腔機能回復治療により健康状態を回復した歯周組織を維持して、再発を防ぐための定期的な健康管理を言います。
SPTは一部に歯周病が残存し、病状安定と判断した場合の治療を言います。一般的には、3か月毎の来院で、歯周検査、プラークコントロールの強化、スケーリング・ルートプレーニング、歯面研磨が基本的な処置となります。
このような段階を経て歯周病の治療は行われていきます。まずは歯周病は患者様のセルフケアと定期的なメンテナンスが重要になってきます。より良い口腔内を維持するため一緒に協力してケアしていきましょう。