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  • 2023.5.20

ドライマウス

ドライマウスとは唾液の分泌量が低下することによって口腔内乾燥が起きる病気です。これには様々な原因があります。薬の副作用やストレス・緊張・口呼吸で唾液の分泌量が少なくなることで起こります。また他にも、喫煙・アルコール・カフェインの取りすぎなどがあります。シェーグレン症候群という自己免疫疾患の症状としても現れます。加齢による唾液量分泌の低下もあります。

唾液の役割にもさまざまあります。まず、唾液に含まれる消化酵素アミラーゼによって、でんぷんが分解され消化を助けます。そして、乾燥した食べ物を柔らかくして飲み込みやすい状態にしてくれます。さらに、味を感じ取る器官である味蕾に味の元となる物質を運ぶ事で食べ物の味を感じ取りやすくしてくれます。次に口腔内にとどまったプラークを洗い流すことで、むし歯や歯周病になるリスクを下げてくれ、口臭も防ぎます。口の動きをなめらかにしてくれて会話しやすくなります。

ドライマウスの方は唾液の分泌量が減って口の中が潤わず粘着が出て、乾燥した食べ物が食べにくくなったり、飲み込みにくくなったりします。唾液の量が減るため、プラークがつきやすくなり、むし歯や歯周病の原因となります。さらに舌の乾燥によってひび割れや痛み・口臭の悪化・摂食障害・味覚障害・発音障害などがみられることがあります。

ドライマウスの対処法としては、よく咀嚼して食事をする。ストレスをためないようにリフレッシュできる機会を作る。服用している薬剤が原因であればかかりつけの先生に相談する。口呼吸を減らす。そして、唾液腺マッサージも効果的です。

耳下腺マッサージ:人差し指から小指までの4本の指を頬に当て、上の奥歯のあたりを後ろから前へ向かって回す(10回)


顎下腺マッサージ:親指を顎の骨の内側の柔らかい部分に当て、耳の下から顎の下まで5箇所ぐらいを順番に押す


舌下腺マッサージ:両手の親指を揃え、顎の真下から手を突き上げるようにグーッと押す


ドライマウスは様々な要因が絡み合って起きる現代病です。改善がなかなか見られない場合はぜひご相談ください。