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  • 2023.6.19

インプラントを入れた後のケア

インプラント治療は抜けた歯の代わりに人工の金属を歯根の代用として顎骨に埋め込む治療になります。インプラントでも天然の歯が歯周病になって周囲の骨が溶けるなどの症状が出るように、同様の症状が出ることがあります。インプラントと歯茎の間で歯周病菌が増殖し、その結果歯茎に炎症が起き、インプラントの周囲の歯が溶けてしまいます。インプラント周囲の疾患を防ぐためには、天然歯と同様に予防が必要になります。


まずは患者さまご自身でのケア、セルフケアです。
歯ブラシで基本的にはケアをして、磨きにくいところはタフトブラシを使います。インプラント周囲軟組織は擦過創が治癒しにくいとされているので、適切な毛先の当て方やブラッシング圧である必要があります。歯磨剤もインプラントを傷つけない適切なものを選ぶ必要があります。そのような指導に関しては歯科医院や衛生士が行います。
また、複数連続する場合は歯間ブラシが有効です。歯間部の清掃に有効です。歯間ブラシが入らないところや歯間乳頭部の退縮を防ぎたい場合はデンタルフロスやスーパーフロスが良いです。
取り切れないプラークに関しては電動歯ブラシや音波ブラシがおすすめです。

次に歯科医院での定期的なメインテナンスです。インプラント体や上部構造を傷つけないようなインプラント専用の機器を用いてメインテナンスを行っていきます。患者さま自身でのケアをしっかりされていた場合でも、どうしてもインプラントの構造上、届ききることのできない部分はあります。そのような箇所に対して、しっかりとアプローチできるケアを歯科医院では行います。3~6ヶ月ほどの間隔でメインテナンスされると良いです。
メインテナンスでは清掃以外にも上部構造を固定しているスクリューのゆるみや上部構造の脱離に対する対応や噛み合わせの調整なども行っていきます。