乳歯のむし歯の特徴
本日は乳歯のむし歯の特徴についてお伝えしたいと思います。
まず乳歯は大人の永久歯と比較して、むし歯になりやすいです。そして、むし歯になった乳歯は進行の速度が速く、歯髄炎や歯根膜炎に移行しやすいとされています。一方で乳歯歯髄の再生能力や治癒能力も旺盛なので、歯髄を感染から保護する第二象牙質といわれるものを形成しやすいともいわれております。
そして、子供のむし歯は発育環境にも影響を受けます。食生活や保護者の方による仕上げ磨きなど重要です。年齢によって発生部位も変わってきます。自覚症状も少なく、大きく進行していることがあります。
乳歯は歯質の化学反応性が高く、物理的性質が弱いという傾向にあります。歯の厚みが永久歯の半分で、歯の形態的にも不潔域という部分ができやすいです。
哺乳瓶に人工ミルクや果汁、イオン飲料、乳酸飲料などを入れたものを長時間咥えさせたり、歯磨きせず就寝させたりすると、口の中に残った飲料がむし歯を誘発し、特に上の一番前の歯と上の前から4番目の歯にエナメル質の欠損を引き起こしやすくなります。
年齢によって変わる好発部位は、2歳までは「上の前歯の表面」
2歳から3歳までは「上の前歯と前歯の間」
3歳から3歳6ヶ月までは「上下の奥歯の咬み合う面」
3歳6ヶ月からは「上下の奥歯と奥歯の間」
が多いとされています。
普段の生活で仕上げ磨きの際などに注目してみていただいたり、小さくわかりにくくもあるので定期的な検診を推奨します。