• 旧ブログ
  • 2023.7.27

メインテナンスで再発を防ぐ

今回は歯周治療のブログの続きです。

定期的なチェックでお口の健康を保つ
歯周病が広範囲に及んでいる場合、プラークや歯石は一度では取りきれませんので、4~6回にわけて除去します。ひととおり処置が終わったら、歯ぐきの傷がふさがるまでの期間をおいてから再検査します。その時に、ポケットがなくなり血が出なくなっていれば、ひとまずは「治療した」といえます。
その後は、1~3ヶ月に一度のペースでメインテナンスを行って、歯周炎が再発していないかをチェックしていきます。きちんとブラッシングができているかを確認したり、歯のクリーニングをしたりします。
しかし、歯によっては複雑な形をしているものもあります。たとえば奥歯は根っこが2、3本あって、根っこと根っこの間についた歯石は取るのがとても難しいです。ですから、一度の治療では十分にプラークや歯石が除去しきれないことも多々あります。その場合は、もう一度治療を繰り返すか、歯ぐきを切り開いて歯についた汚れをとる「フラップ手術」を行うことがあります。どちらの場合でも、治療の効果は患者さんの日々のブラッシングの質に大きく左右されます。歯周病の治療は、患者さんの協力があって初めて成り立つのです

フラップ手術とは?
進行した歯周病に対する治療方法の一つで、深い歯周ポケット内の歯石や、病変部を除去し、歯ぐきと歯を支える周りの骨を、健康な状態にすることをフラップ手術といいます。
明視野での歯石除去や病変部除去を行うことにより、歯周ポケットを改善し清掃しやすい環境を作る手術です。

フラップ手術の目的
歯周ポケット深くまで歯石が沈着し、機器が届かず取りきれない場合や、取りきれても歯ぐきの炎症が残り、深い歯周ポケットが改善されない場合に、外科的処置を行います。

フラップ手術の流れ

・手術の翌日には消毒で来院してください。
・手術日から一週間後に糸抜きをします。
・さらに一週間後位に手術部位の治癒状態を確認します。
・手術後は激しい運動や飲酒、喫煙はできません。
・翌日からは運動や飲酒も問題ありません。
・手術後、歯ぐきが引き締まり知覚過敏の症状が出る可能性があります。