• 旧ブログ
  • 2023.8.17

歯の治療中断で起こるトラブルベスト5

こんにちは。谷山歯科医院です(^-^)
皆さんは、歯が痛くなってから歯医者さんに通い始めたけれど、予約がなかなか都合が合わず、ついつい痛みがなくなったからと、中断した経験のある方はいませんか??
今回は、治療の中断が悪い結果となりやすいベスト5について解説します☆

第5位 応急処置での放置
親知らずなどで腫れた際、歯の周囲を洗浄したり、膿を出すために歯ぐきの一部を切開するなどして、応急的な処置が行われます。一時的に症状が改善すると、そのまま様子を見たくなりますが、あくまで対処療法に過ぎず、原因となっている汚れや細菌などの塊は歯ぐきの内部にそのままになっているため、しばらくすると前よりももっと腫れることもしばしばです。
応急的処置を繰り返すだけでは、だんだん状態が悪化する場合も多く、簡単に済ませることのメリットは、後のデメリットを大きくする可能性もあります。

第4位 むし歯を薬で埋めたまま放置
新しいむし歯を発見したときなど、病院ではいきなり削って詰めないで歯の神経を鎮静させるための薬を入れ、しばらく様子を見ることがあります。鎮静効果で痛みが消え、穴もふさがるために一時的に不満な点が解消され、この段階での放置も考えられます。
しかし、この処置はあくまで仮の詰め物処置のため、内部のむし歯をきちんと取っていないことも多く、詰め物自体も次第に崩壊していきます。時間の経過がむし歯のさらなる悪化を促進させることも多く、「あの時ちゃんと治していれば、歯の神経を取らずに済んだのに…」なんてこともあるので注意が必要です。

第3位 仮歯のまま放置
一時的に見た目が元に戻るのがプラスチック状の樹脂で、歯に被せものなどを作る仮歯です。長時間の使用には素材的に耐えることができませんが、手軽で見た目も良いため被せる前などによく作られることがあります。仮歯は時間が経過すると次第に磨り減ります。すり減ってしまった部分は歯の移動によって補正が起こり、かみ合わせ面もせっかく被せるため削ったスペースがどんどん失われます。
改めて治療を開始した時点では、スペース不足のため追加で歯を削ることとなり、特に歯の神経をぎりぎりで保存した場合など神経を残せなくなってしまうこともあります。

第2位 被せ物などの型を取ったまま放置
型をとった後でも、歯は口の中で少しずつ移動することも多く、できれば時間を空けずに完成品の被せ物を取り付ける方が、精度の面では良い結果となります。
型を取って1~3ヶ月経過してしまうと、被せ物の適合性がずれてしまうことも多く、調整に余分な時間がかかったり、最悪の場合作り直しになることもあります。

第1位 歯の神経を取ったまま放置
歯の神経を取り除く治療を行った後や、歯の神経が腐ってしまい歯の根の治療を行っている場合など、主に歯の内部の治療を行っている時、中断すると後のダメージが特に大きくなります。歯の内部は抵抗性が弱いため、あまり放置されると、むし歯が進行したり、根の部分が汚れたりします。1ヶ月ほどの中断でも影響があると考えられます。歯の根の治療は痛みがなくなった後も、治療に回数がかかることも少なくありません。しかし、ここで中断になってしまうと歯の寿命を一気に縮めるので注意が必要です。