• お知らせ・ブログ
  • 2026.2.28

一見綺麗でも危ない被せ物の特徴とは?

被せ物は「見た目が綺麗かどうか」で判断されがちですが、

実はそれだけでは安心できません。

ぱっと見はとても自然で美しく仕上がっているのに、数ヶ月〜数年でトラブルが起きてしまうケースは珍しくありません。

今回は技工士の目線から、

「一見綺麗でも危ない被せ物の特徴」についてお話しします。

①適合が甘い被せ物

どれだけ色や形が綺麗でも、

歯との境目にわずかな隙間があると要注意です。

この隙間から細菌が侵入し、

二次虫歯のリスクが高まります。

しかもこのズレはほとんどの場合、

肉眼では分かりません。

見た目が完璧でも、内部では虫歯が進行し、

気づいたときにはやりかえになることもあります。

②噛み合わせが合っていない

一見問題なさそうでも、

ほんのわずかなズレが大きな負担になります。

•      少し高い → 特定の歯に負担集中

• 低すぎる → 噛めない・他の歯に負担

その結果…

• 痛みが出る

• 被せ物が割れる

• 歯の根にダメージ

などのトラブルにつながります。

👉 見た目では分からない「機能のズレ」が重要です。

③形が整いすぎている

「ツルッとしてて綺麗=良い」とは限りません。

本来の歯には、細かな凹凸や流れがあります。

それによって

• 食べ物の流れ

• 汚れの付きにくさ

• 歯ぐきへの負担軽減

が保たれています。

しかし形を整えすぎると…

• 食べ物が詰まりやすい

• 歯ぐきに負担がかかる

👉 見た目重視で機能が落ちている状態です。

④隣の歯とのバランスが悪い

歯は1本で機能しているわけではなく、周囲と支え合っています。

特に重要なのが「コンタクト(隣との当たり)」です。

• 弱い → 食べ物が詰まりやすい

• 強い → 圧迫感・歯周トラブル

一見綺麗でも、このバランスが崩れていると長持ちしません。

⑤歯茎との調和が取れていない

被せ物と歯ぐきの関係も非常に重要です。

立ち上がりが不自然だと

• 歯ぐきの炎症

• 腫れ

• 出血

などが起きやすくなります。

最初は綺麗でも、時間が経つほど差が出るポイントです。

⑥情報不足で作られた被せ物

実はこれが一番多く、見抜きにくい問題です。

技工士は

• 口腔内写真

• 仮歯の情報

• 噛み合わせの記録

などをもとに被せ物を作ります。

しかし情報が不足していると、どうしても“推測”で作る部分が増えてしまいます。

その結果…

👉 見た目は綺麗でも、どこかに無理が出る

見た目だけで判断しないことが大切

被せ物は

• 見た目

• 適合

• 噛み合わせ

• 周囲との調和

これらすべてが揃って初めて「良い被せ物」と言えます。

見た目だけで判断してしまうと、本当に大切な部分を見落としてしまいます。

技工士が大切にしていること

私たち技工士は、患者さんからは見えない部分にこだわっています。

なぜなら、

見えない部分こそが寿命を左右するからです。

まとめ

一見綺麗でも危ない被せ物には共通点があります。

• 適合が甘い

• 噛み合わせのズレ

• 形態の違和感

• 周囲とのバランス不良

• 歯ぐきとの不調和

• 情報不足

「綺麗に入ったから安心」ではなく、その中身までしっかり作られているか。

そこが、長く使えるかどうかの分かれ道です。