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  • 2026.2.9

被せ物が長持ちした症例に共通していること

「この被せ物、もう10年以上持ってるんだよ」

そんな話を歯医者さんから聞くことがあります。

一方で、入れてから数年で外れたり、やり替えになったりする被せ物もあります。

同じように作られたはずの被せ物なのに、なぜ寿命に差が出るのでしょうか。

技工士として多くの症例を見てきた中で、

長持ちした被せ物には、いくつか共通点があると感じています。

今回はそのポイントをお話しします。

共通点①支台歯(土台)が安定している

被せ物の寿命は、

実は「被せ物そのもの」よりも、

その下にある支台歯の状態に大きく左右されます。

• 残っている歯質が十分ある

• 虫歯がしっかり除去されている

• 土台が適切に作られている

こうした条件がそろっていると、被せ物は安定しやすくなります。

どんなに良い被せ物でも、土台が弱ければ長持ちしません。

共通点②適合が良い

技工士として最も重要だと感じるのが、

被せ物の「適合」です。

• マージンが明確

• 内面のフィットが良い

• 浮きやズレがない

適合の良い被せ物は、

• セメントが長持ちする

• 虫歯が再発しにくい

• 外れにくい

といった特徴があります。

見えない部分ですが、長持ちするかどうかを決める大きな要因です。

共通点③噛み合わせが安定している

長持ちしている被せ物は、噛み合わせのバランスが良いことが多いです。

• 強く当たりすぎていない

• 力が一点に集中していない

• 周囲の歯と調和していない

噛み合わせが適切だと、

• 割れにくい

• 外れにくい

• 周囲の歯にも負担が少ない

結果として、被せ物全体の寿命が延びます。

共通点④形態がシンプルで無理がない

長持ちしている被せ物には、共通して「無理のない形」があります。

• 過度に尖っていない

• 薄すぎない

• 清掃しやすい形態

見た目だけを優先しすぎると、耐久性が下がることがあります。

機能と審美のバランスが取れている被せ物ほど、長持ちしやすい傾向があります。

共通点⑤情報が十分に共有されている

長持ちした症例の多くは、

• 印象の精度が高い

• 写真が共有されている

• 仮歯の情報がある

• 指示書が具体的

といった特徴があります。

技工士に十分な情報が届いていると、完成度の高い被せ物が作れます。

共通点⑥患者さんのセルフケアが良い

意外かもしれませんが、患者さん自身のケアも大きな要因です。

• 定期検診に通っている

• 歯磨きが丁寧

• 歯ぎしり対策をしている

こうした習慣があると、被せ物だけでなく、周囲の歯も守られます。

技工士から見ても、「長持ちしている症例」は、患者さんの意識が高いことが多いです。

共通点⑦歯医者さんと技工士さんの連携が取れている

長持ちしている被せ物の裏側には、歯医者さんと技工士の良い連携があります。

• フィードバックがある

• 修正点が共有される

• 方針が一致している

こうした関係性があると、被せ物の質は自然と高くなります。

まとめ

被せ物が長持ちする症例には、特別な秘密があるわけではありません。

• 支台歯の状態

• 適合

• 噛み合わせ

• 形態

• 情報共有

• 患者さんのケア

• 医院と技工所の連携

これらの積み重ねが、被せ物の寿命を決めています。

素材だけではなく、「作り方」と「使い方」が重要です。

技工士として、これからも長く使ってもらえる被せ物を目指して、一つひとつ丁寧に向き合っていきたいと思います♪