歯科衛生士が「お、この人ちゃんと磨けてるな」と感じるポイントとは?
歯科医院でクリーニングをしていると、歯科衛生士はお口の中を見た瞬間に「この人、普段からしっかり磨けているな」と感じることがあります。
特別な道具を使っているわけでも、完璧に磨いているわけでもないのに、日々のセルフケアがきちんと身についている口腔内には共通点があるのです。
今回は、歯科衛生士が診療中に「お!」と思う、磨けている人の特徴やポイントについて詳しくご紹介します。
① 歯と歯茎の境目がきれい
まず最初に注目するのが、歯と歯茎の境目の状態です。
ここは最も汚れが溜まりやすく、歯周病や歯肉炎が始まりやすい場所でもあります。
磨けている人は、歯と歯茎の境目にプラークがほとんど付着しておらず、歯茎の色もきれいなピンク色をしています。
赤く腫れていたり、触ると出血することもほとんどありません。
この状態を見ると、歯科衛生士は「日頃から意識して磨いているな」と感じます。
② 出血がほとんどない
クリーニングや検診の際、歯茎からの出血は大きな判断材料になります。
磨けていない場合、少し触れただけでも出血しやすいですが、セルフケアが行き届いている人は、ほとんど出血しません。
出血がないということは、歯茎に炎症が起きていない証拠です。
これは一朝一夕で作れる状態ではなく、毎日の積み重ねの結果と言えます。
③ 歯と歯の間がきれい
歯科衛生士が「おっ」と思う瞬間のひとつが、フロスを通したときの感覚です。
磨けている人は、フロスを通しても引っかかりが少なく、汚れがほとんど付いてきません。
これは、普段からフロスや歯間ブラシを使っているサインでもあります。
逆に、歯ブラシだけのケアでは、どうしても歯と歯の間に汚れが残りやすいため、この違いは非常に分かりやすいポイントです。
④ 奥歯の溝が意外ときれい
奥歯の噛み合わせ部分の溝は、汚れが溜まりやすく、虫歯になりやすい場所です。
しかし、磨けている人はこの溝部分も比較的きれいな状態を保っています。
歯科衛生士から見ると、「この人は磨く順番や当て方を意識しているな」と感じるポイントでもあります。
奥歯まで意識が届いている人は、全体的にセルフケアの質が高い傾向があります。
⑤ 歯の表面がツルッとしている
プロのクリーニングをする前から、歯の表面が比較的ツルツルしているのも、磨けている人の特徴です。
プラークが少ない口腔内は、歯の表面にザラつきがなく、器具を当てたときの感触が全く違います。
この感覚は、歯科衛生士ならではの「手の感覚」で分かるポイントです。
⑥ 磨きグセが少ない
磨けていない人には、「ここだけ異常にきれい」「ここだけ全然磨けていない」といった磨きグセが見られます。
一方で、磨けている人は、口の中全体がバランスよくきれいです。
左右差が少なく、前歯・奥歯ともに均等にケアされている口腔内を見ると、歯科衛生士は「丁寧に磨いているな」と感じます。
⑦ 歯茎が引き締まっている
歯茎が引き締まっているのも、磨けている人の大きな特徴です。
ブヨブヨしておらず、歯にピタッと沿っている歯茎は、炎症が少なく健康な状態を保っています。
これは、適切な力加減で歯磨きができている証拠でもあります。
⑧ 汚れの付き方に「生活感」がない
磨けている人の口腔内は、プラークや着色の付き方が少なく、偏りがありません。
コーヒーや紅茶を飲む習慣があっても、日常的にきちんとケアできていると、着色は最小限で済みます。
歯科衛生士は、こうした汚れの付き方からも、日頃のケアの質を感じ取っています。
まとめ:磨けている人は「特別なこと」をしていない
歯科衛生士が「お、この人磨けてるな」と感じる人は、決して特別なことをしているわけではありません。
毎日の歯磨きを丁寧に行い、必要なところに意識を向けているだけです。
・歯と歯茎の境目
・歯と歯の間
・奥歯の溝
この3点を意識するだけでも、口腔内は大きく変わります。
次の検診で「よく磨けていますね」と言われる口元を目指して、今日から少しだけ意識を変えてみてください。
