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  • 2025.11.20

歯茎下がりの原因は歯周病?それとも加齢?

私たちの歯や歯茎は、毎日使っているうちに様々な影響を受けています。その中でも「歯茎下がり」は、特に年齢を重ねるごとに気になる問題の一つです。歯茎が下がると、歯の根元が露出し、痛みや知覚過敏を引き起こすことがあります。では、歯茎下がりの原因は一体何なのでしょうか?

歯茎下がりの主な原因

歯茎下がりの原因としては、主に以下の二つが考えられます。

  1. 歯周病
  2. 加齢

では、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

1. 歯周病による歯茎下がり

歯周病は、歯茎に炎症を引き起こし、進行すると歯の支えとなる骨が溶けてしまう病気です。歯周病が進行すると、歯茎が炎症によって腫れ、最終的には歯を支えている骨が失われ、歯茎が下がることがあります。

歯周病の特徴:

  • 歯茎が赤く腫れる
  • 出血や膿が出る
  • 口臭が強くなる
  • 歯が長く見えるようになる(歯茎が下がるため)

歯周病が原因の場合、最も大切なのは早期の発見と治療です。軽度の歯周病であれば、歯科医によるクリーニングや、適切な口腔ケアで改善が期待できますが、進行してしまうと治療が難しくなるため、定期的な歯科検診が不可欠です。

2. 加齢による歯茎下がり

加齢による歯茎下がりは、誰にでも起こりうる自然な現象です。年齢を重ねることで、歯茎は徐々に引き締まらなくなり、少しずつ下がることがあります。また、加齢に伴って唾液の分泌量が減少し、口内の乾燥が進みやすくなることも、歯茎下がりを悪化させる要因となります。

加齢による歯茎下がりの特徴:

  • 歯茎の引き締まりが失われ、徐々に下がる
  • 特に上顎の前歯付近で目立ちやすい
  • 年齢が上がると共に歯茎が薄くなり、歯の根元が露出することが増える

加齢による歯茎下がり自体は自然な現象であるため、予防や早期対応が難しいこともあります。ただし、加齢に伴う歯茎の退縮をできるだけ抑えるためには、日々の歯磨きや食生活の改善、定期的な歯科検診が重要です。

歯茎下がりを予防・改善するためには?

歯茎下がりを予防・改善するためには、日々の口腔ケアが非常に大切です。以下のポイントを実践しましょう。

  1. 正しい歯磨き
    歯ブラシを使って優しく磨くことが大切です。強く磨きすぎると歯茎を傷つけ、歯茎下がりが進行する可能性があります。電動歯ブラシを使うと効果的です。
  2. フロスや歯間ブラシの使用
    歯ブラシだけでは届かない部分に歯垢が溜まりやすいため、フロスや歯間ブラシを使って歯の隙間も清潔に保ちましょう。
  3. 定期的な歯科検診
    歯周病の早期発見には定期的な歯科検診が不可欠です。専門家によるクリーニングや歯石除去が歯茎の健康を保つのに効果的です。
  4. 健康的な食生活
    食事は歯茎や歯の健康に大きな影響を与えます。ビタミンCが豊富な食べ物を摂取することで、歯茎の健康を維持できます。
  5. 禁煙
    喫煙は歯周病のリスクを高めるため、歯茎下がりを悪化させる原因となります。禁煙することで、歯茎の健康を守ることができます。

まとめ

歯茎下がりの原因は大きく分けて「歯周病」と「加齢」によるものです。歯周病は進行性の疾患であり、早期の対処が重要です。一方、加齢による歯茎下がりは自然な現象ですが、予防や改善のための対策を取ることは可能です。日々の口腔ケアや定期的な歯科検診を行い、歯茎の健康を守ることが大切です。

もし、歯茎の退縮が気になり始めた場合は、早めに歯科医師に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。