虫歯予防のために形態異常歯にも予防てんそくを!
こんにちは!谷山歯科医院です🦷
今回は形態異常歯についてお話ししていきます。皆様は、ご自身の歯やお子様の歯をよく観察したことはありますか?
歯にも通常の形ではなく、異常な形として生えてきてしまう場合の歯がいくつかあります。形態異常歯は、虫歯になりやすかったり、治療が必要になることもあるため、定期検診の時やご自身でも気にしてみてください。
予防てんそく(シーラント)とは…
虫歯になりやすい奥歯の溝や前歯の裏の窪みなどに対し、フッ化物配合セメントやレジンなどの小窩裂溝塡塞で物理的に咬合面の形態を修正することにより、虫歯の発生を予防する方法があります。
●癒合歯・・・ふたつ以上の歯が結合したもの。圧倒的に永久歯<乳歯の前歯に多いです。
◯子供の歯の癒合歯→永久歯が一本足りないことが約半数の確率であります。また、永久歯との交換の際、癒合歯の根っこが太いことから自然と抜けないことが多く、歯医者さんで抜歯をすることが必要な場合もあります!
結合した歯と歯の境目に溝ができ、その溝から虫歯になりやすいため、予防てんそく(シーラント)することがおすすめです!
●切歯結節・・・上前歯の裏側に見られる円錐状の尖った歯。突起が大きいと、噛み合う歯に当たってしまい、噛み合わせつまり歯並びに影響することがあります。必要であればシーラントがおすすめです。
●カラベリー結節・・・上顎第二永久歯(6番目)と上顎第二乳臼歯(E)の近心口蓋面に見られる過剰な突起。発生の理由は不明ですが、シーラントすることがおすすめです!
※乳歯に見られる異常結節の中で最も多いため、フッ素を塗ったり、シーラントをして予防していきましょう!!
●矮小歯・・・通常よりも歯が小さいこと。上顎前歯や親知らずは退化傾向でなりやすいです。
乳歯で見られる場合は、後から生えてくる永久歯が足りない可能性があるため、定期的に歯医者さんでメンテナンスを受けることをお勧めします!
矮小歯が原因で歯列に隙間ができることがあるため、前歯だと審美的に影響を与えてしまいます。気になる際は、成人後にラミネートベニアやセラミッククラウンなど歯の治療をすることも可能なため気になる際はお声かけください!
●中心結節・・・永久歯の噛み合わせ部分にできる円錐状or短い棒状の小さな突起です。
小臼歯の噛み合わせる部分にみられるます。発生理由は不明ですが、折れると激痛を伴うため処置が必要な場所です。
突起部分には神経が通っているため、折れると歯髄炎や根っこの周りが炎症を起こす可能性があります。
破折防止のために、突起を覆うようにレジン充填が必要です!
定期的な歯科検診で適切なケアを行うことで、破折などのトラブルを最小限に防いだり、予防てんそく(シーラント)で虫歯を防ぐことができるのでご自身でもチェックされてみてください!